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- 【印刷物ミス&クレームあるある】頁数の多い中綴じ冊子のトラブルケース
雑誌やパンフレット等でよく見かける中綴じ冊子。最もポピュラーな製本ですが、そんな中綴じ冊子にも加工時に気を付けるべきポイントをあります!
今回は特に頁数が多い中綴じ冊子に起こりやすいトラブルケースの2つをご紹介します。
まず、ミス例を記述する前に、冊子の細かい名称をご説明。
- 中央の綴じ部分のことを「ノド」
- 見開いた状態の両端の部分のことを「小口」
- 絵柄のある部分を「版面」
さて、名称を覚えて頂いたところで、トラブルケース一つ目は…
ページ数が多い中綴じ冊子の場合、表紙ページから中央ページに進むにつれて、小口側の断裁位置ギリギリにデザインされた絵柄が見切れてしまうというミス。
理由は、下記のように仕上げ時に断裁される幅が大きくなるからです。特に用紙が厚い場合にも、断裁される幅が大きくなるので注意が必要です。。
1.必要な文字などは仕上サイズギリギリに配置しない
2.中心に近いページは、仕上り寸法からやや内側にレイアウトする
3.印刷会社に「クリープ処理(ノド部分を削る処理)」をお願いする
そしてもう一つのミスは…
中綴じ冊子は、重ねた紙を二つ折りにして針金で留めているので、紙が厚かったり、ページ数が多いものは中央に膨らみが出やすくなってきます。
出来上がった冊子の背が膨らんでしまって、こんな風になるの!?なんてことがあるかもしれません。
1.重りをのせたり、重ねて保管しておくことで膨らみが軽減されることもあります。
2.製本を無線綴じに変えることをおすすめ。ただ費用的には無線綴じの方が中綴じよりも高くなります。。
3.頁数を減らすこと
よく見かける中綴じ冊子でも、様々な注意点があります。また中綴じ加工は一般的に60頁~70頁程度が限界です。
それ以上多くなる場合には、無線綴じなどの製本にする必要があります。