【印刷物ミス&クレームあるある】
特色印刷の色指定

特色印刷の色指定の方法についてご紹介します。 特色印刷で希望した色を再現するとき、頼りになるのは色のサンプルです。
その色のサンプルとして活躍するのがカラーチップです。
DICカラーやPANTONEカラーが代表的なものになります。一般的には、このカラーチップで印刷会社に色指定します。

印刷会社は指定された色が実現できるように印刷を行うのですが、インキの調達と色味合わせの方法によって色味の実現範囲が異なります。 色味を重視する場合、「1.印刷会社で調合する」方法を指定します。ただし、難点として、再現性が難しいこと、調合に時間をかけるため印刷料金が高くなる可能性があります。一方で「2.インキメーカーから仕入れる」場合は、毎回同じ調合のインキを調達できます。ただし、色味を合わせる点で限界があります。 下記にインキの調達方法別に色味合わせの方法を簡単に紹介していますので、発注時に印刷会社に相談することをお勧めします。

色味合わせの方法

1.印刷会社で調合する場合

印刷会社では、実際の刷り上がりの色がどのようになるのかを確認しながらインキを調整します。理想的な方法は、実際に商品で用いる紙を用いて、インキを塗り、乾かして、出来上がりの色をカラーチップと確認します。これを繰り返しながら、指定されたカラーチップと色味を合わせていきます。

1.インキメーカーから仕入れる場合

カラーチップにはコードが振られていて、そのコードを指定することで、インキメーカーから特色インキを仕入れることができます。ところが、このインキを使えば指定されたカラーチップと色味が実現できるとは限りません。用紙が異なれば、色味が違って感じることがあります。インキの再調合を行わずに印刷工程で色味を合わせることのできる範囲は、濃度調整などが限界となります。

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特色印刷については、

「フルカラー印刷と特色印刷」の記事もご覧ください。

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